くも膜下出血…命を脅かす恐ろしい病気【知ってる?SAH】
リハビリ

リハビリ

病気によって発生するデメリットの一つには「筋力や身体機能の衰え」が挙げられます。 身体を動かせない為に筋肉が衰える、病気で脳にダメージを受けて機能が低下するなど理由は様々です。ここでは、くも膜下出血などの脳血管障害に対して行うリハビリについて解説していきます。

健康を取り戻す為のリハビリについて

病気の治療が成功しても、すぐ発病前のようにバリバリ遊べる・働けるというわけではありません。

入院生活と治療で低下した体力の回復と、病気の症状や運動不足によって衰えた身体を元通りにするための訓練を目的としたリハビリを受ける必要があるのです。

何故リハビリしなければならないのか?

病気やケガで入院した場合、病気の種類やケガした場所によってはリハビリを必ず受けなければならないことになります。なぜリハビリをする必要があるのかというと、人間の身体は「使っていない身体の部位は衰える」ように出来ているからです。

例えば脚を骨折した場合は、折れた骨をボルトで繋いだりギプスで治るまで固めたりします。治療の過程で動かしにくい状態になった脚は、筋肉を使う機会が減少してしまうため筋力が低下し歩くどころか立つことさえままならない状態になってしまうのです。

リハビリはケガをした部位を元通りに使えるようにする為には欠かせない重要な訓練なのです。

脳血管障害のリハビリについて

くも膜下出血や脳梗塞などの脳血管障害へのリハビリは、筋力の回復ではなく機能の回復を目的としたメニューを行います。脳を構成する脳細胞は、皮膚・筋肉・骨などと違い損傷すると二度と再生しない性質を持っていることが良く知られています。

しかし、損傷した部位が司っていた機能は損傷部位周辺の脳組織に引き継がれる性質があるため、充分なリハビリをすれば日常生活に支障をきたさない程度にまで機能が回復することが実証されています。つまり、脳血管障害からの社会復帰はリハビリの比重が大きく関わっているのです。

時期を分けて行われるリハビリ

脳血管障害へのリハビリは「急性期」「回復期」「維持期」の三つの時期に分けて行われます。

急性期のリハビリ

発症当初から1~2週間後までの時期である急性期には、安静にしておくべきという考え方が一般的でしたが現在では回復を早める為にもリハビリをするべき時期となっています。

急性期は手足の関節や筋肉を衰えさせない為の「良肢位保持」「関節可動域訓練」、床ずれ防止のための「体位変換」などを中心に行います。

回復期のリハビリ

危険な時期を脱し、病状が安定する回復期からは本格的なリハビリを開始していきます。リハビリに入る前に、回復状況や持病の有無、身体の状態などを調べる「スクリーニング」が行われます。

スクリーニングは回復期以後のリハビリの指針を決定する上で欠かせない手続きです。機能障害を起こす部位が人によって違う脳血管障害の場合は特に重要といえます。

運動障害が見られる場合は歩行訓練や日常的な動作を行なう作業療法を、失語症が見られる場合は言語聴覚士の指導による訓練、高次脳機能障害が見られる場合は認知リハビリテーションというように、症状に合わせたリハビリに取り組んでいきます。

維持期のリハビリ

回復期のリハビリが終了した後は、自宅での生活の中でリハビリを行う維持期リハビリテーションを始めます。維持期リハビリテーションは、日常生活を行うことそのものがリハビリになり、衰えた能力の回復とリハビリで回復した能力の維持を目的とします。

維持期のリハビリのポイントは「決して無理をしないこと」です。無理をしてケガをしてしまうと、せっかくのリハビリの成果が無駄になってしまうからです。

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