くも膜下出血…命を脅かす恐ろしい病気【知ってる?SAH】
診断

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「餅は餅屋」というように、自分が患っている病気は自分自身以上に専門家である医者の方が詳しいものです。医者による診断を受けることは、病気の早期発見に繋がるだけでなく治療方針の決定を大きく左右することになります。ここではくも膜下出血の診断について紹介していきます。

くも膜下出血を発見する為の診断方法

「病気には早期発見と早期の治療が最善」ということは良く知られていますが、病院に行けない・行きたがらない人は少なくないものです。

「病院が嫌い」だとか「医者に罹るほどの病気ではないと過信している」だとか理由は様々ですが、「早めに病院で診察を受ける」のと「手遅れになってから病院に行く」のとでは結果は天と地ほど違ってきます。

重症発作が起これば即急逝もありうるくも膜下出血には、早期の診察を受けることが特に重要になってきます。

前兆・症状から診断する方法

現在ほど医学が進歩していなかった時代、くも膜下出血を診断するには頭痛や血圧の上昇などの前兆症状から診断していました。医学が発達した現在でも前兆症状からの診断はくも膜下出血治療の基本となっています。

前兆症状が見られる場合は原因となる脳動脈瘤からの微小出血が発生しているため早期の治療に繋げられますが、風邪の症状に似ているため見過ごされてしまうことも少なくないのが難点といえます。

精密検査による診断

現在の医療現場で脳血管障害に対する診断の中心になっているのがCTスキャンやMRIを使用した検査法です。CTスキャンは放射線を利用して、MRIは核磁気共鳴という現象を利用した機器で、目に見えない身体の内側を画像化して異常を発見するものです。

人間ドックや脳ドックなどの総合的な精密検査には必ず実施されるほどの信頼性の高い方法といえます。CTスキャンやMRI検査は、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤を映像で発見しやすくなっていますが、発症部位によっては確認が困難な場合もあります。

腰椎穿刺による診断

くも膜下出血を発症していると、くも膜と軟膜の間にあるくも膜下腔を満たしている脳脊髄液に出血が流れ込みます。つまり、脳脊髄液を検査して潜血が認められればくも膜下出血の発症が一目瞭然というわけです。

だからといって脳脊髄液の検査の為に頭蓋骨をいちいち手術するわけには行きません。脳脊髄液を検査の為に抽出する場合は、腰椎部の脊柱管に注射針を刺す「腰椎穿刺」を行います。

くも膜下出血に対する腰椎穿刺は、CTスキャンやMRIでの検査で脳動脈瘤と疑われる部位があるにもかかわらず映像から判断しきれない場合などに行われます。

診断を受けるタイミングについて

くも膜下出血の診断は、治療前だけでなく治療後にも定期的に受ける必要があります。治療後の診断は再発防止と治療の経過を確認する為に欠かせないものであり、術後生存率の上昇に喪繋がります。

治療前の診断を定期的に受けるのは、発症原因となる脳動脈瘤の有無を調べる為と脳動脈瘤が前回よりも膨張していないかを調べる為です。くも膜下出血は命に関わる病気だけに、診断を受けられる機会が有ったら是が非でも受けておくべきなのです。

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