くも膜下出血…命を脅かす恐ろしい病気【知ってる?SAH】
心筋症

心筋症

数多く病気の中には、患部とは別の部位に合併症や後遺症を起こす性質を持ったものがあります。くも膜下出血もそうした病気の一つであり、心臓で合併症として心筋症を引き起こすことがあります。心筋症とはどのような病気で、どのような症状を持っているのかについて解説していきます。

くも膜下出血の後遺症でも起こる心筋症とは?

心臓はくも膜下出血の患部である脳と並ぶ、生命活動において重要な器官です。脳と心臓は離れているからどちらかが病気を患っても無関係になるように思われがちですが、患った病気によっては合併症や後遺症を起こすことがあるのです。

くも膜下出血の場合、心臓に発生する後遺症として「たこつぼ型心筋症」が発生する恐れがあるのです。

心筋症とはどのような病気か

心臓は身体の中でも特に強い筋肉である心筋によって構成されています。この心筋になんらかの異常が起こる病気を心筋症といいます。

心筋に起こる異常として「心筋の厚みが増して体積が小さくなり送り出す血液の量が減る」「心筋が硬くなり、収縮力が落ちて心臓のポンプ機能が低下しうっ血を起こしやすくなる」「心臓の形状が変化して血液の循環が滞りがちになる」などが挙げられます。

心筋症の症状はどんなもの?

心筋症は、心臓の機能を大きく低下させてしまうことが代表的な症状といえます。また心筋症を起こしていると血流そのものの量が低下する為、息苦しさや動悸・めまいなどを起こすことがあります。

心臓でのうっ血が起こっている場合、指先や足先などの抹消部への血流が不足し肺に血液が滞留することで「うっ血性心不全」を引き起こすことがあります。

うっ血性心不全は心筋梗塞や狭心症などを併発する可能性が高く、心機能の低下のみならず命に関わる事態に発展する恐れがあるため、早急な対処が求められます。

たこつぼ型心筋症について

くも膜下出血の合併症として起こる心筋症は、「たこつぼ型心筋症」と呼ばれています。「たこつぼ」とはタコの狭いところに入りたがる習性を利用した壷で、タコが一度入ったら二度と出られない形状を持っています。

たこつぼ型心筋症を起こすと、たこつぼのように左心室が大きく膨張してしまいます。こうなると送り出される血液の量が一定でなくなり、疲労感や息苦しさ、胸の痛みなどを感じるようになります。

何故たこつぼ型心筋症が起こるのか

なぜ脳で起こる病気であるくも膜下出血で、心臓の病気であるたこつぼ型心筋症が合併して起こるのかというと、くも膜下出血の発作によってたこつぼ型心筋症の発症原因となる多大なストレスが発生するからです。

ストレスを発症原因とするたこつぼ型心筋症はくも膜下出血患者以外には避難生活を続ける地震の被災者に見られます。

治療について

たこつぼ型心筋症は心筋症の中でも軽い部類に入る病気と言えます。放置していると心不全を引き起こす恐れが高まりますが、早期に治療することが出来れば一過性の病気として完全に回復できるのです。

治療では、強心剤や血管拡張剤などの投与による内科治療とストレスを感じにくくする為の安静療法が主となります。

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