くも膜下出血…命を脅かす恐ろしい病気【知ってる?SAH】
高血圧

高血圧

心臓が全身に血液を送り出す強さを表す血圧は、高すぎても低すぎても良くないものです。特に高血圧は強い勢いで押し出される血液が血管内部を傷つけ、様々な病気の原因になってしまうのです。ここでは、くも膜下出血の原因ともなってしまう高血圧について解説していきます。

血圧が高すぎると危険! 高血圧とくも膜下出血

くも膜下出血を含む心臓と全身の血管で起こる循環器系の病気は、程度が軽くても長期のリハビリが必要になるほどの重篤な症状を見せることがほとんどです。

そして、循環器系の病気の大半は、高血圧を原因として発症するのです。

血圧とは何か?

血圧とは、分かりやすくいえば「心臓から送り出された血液の強さ」で血液の流れによって伸縮を繰り返す血管壁によって測定されます。

血圧には一般に「上の血圧」と呼ばれる収縮時の最大血圧と「下の血圧」と呼ばれる拡張時の最小血圧の二つがあります。血圧の測定値は血管の伸縮性に影響する血管の硬さと、一度に送り出される血液量に影響する心拍出量によって上下します。

また、血圧の単位は圧力全般に使われるPa(パスカル)ではなく、mmHg(水銀柱ミリメートル)を使用するのが慣習となっています。

血圧の正常値と高血圧の基準

高い・低いという見方は基準があるからこそ成り立つものです。それは血圧でも同じことで、血圧の正常値を基準にして高血圧や低血圧を判断しています。

血圧の正常値はWHO(世界保健機関)や日本高血圧学会の定義したガイドラインでは「上が130mmHg未満、下が85mmHg未満」と規定されています。

高血圧と認定される基準は二つあり、病院や保健所での測定の際の基準である「診察室血圧」では「上が140mmHg以上、下が90mmHg以上」、家庭用血圧計などで測定する「家庭血圧」では「上が135mmHg、下が85mmHg以上」となっています。

高血圧がもたらす血管へのダメージについて

高血圧であるということは、血管にダメージを与えることにつながり心臓や脳に取り返しの付かない病気を引き起こす原因になります。

高血圧の状態が続くと血管の内壁に微細な傷が付き、再生を繰り返していくうちに血管の内壁が傷つきにくいよう硬く変化していきます。このように高血圧を主な原因として血管内壁が硬化していく疾患を「動脈硬化」といいます。

動脈硬化の怖さとは

動脈硬化が起こった血管は伸縮性が失われ、血液が滞留しやすくなります。滞留した血液は自然凝固をはじめ、「血栓」と呼ばれる血の塊になります。

この血栓が血流に押し流されて脳や心臓の毛細血管に飛ぶと血管を閉塞させ脳梗塞や心筋梗塞などの病気の原因と成ります。

これらの病気は命を脅かすだけでなく日常生活に支障をきたす症状を見せることが多く、注意が必要な病気といえます。

くも膜下出血への影響

動脈硬化で発生した血栓はくも膜下出血とは余り関係がないものといえます。しかし、動脈硬化の原因ともなる高血圧そのものがくも膜下出血の発症に大きく関わってきます。

くも膜下出血を引き起こす原因である脳動脈瘤は、高血圧が続くと破裂する危険性が高まる性質を持っています。また、脳動脈にも動脈硬化が発生するので脳動脈瘤の遠因になる可能性も指摘されています。

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