くも膜下出血…命を脅かす恐ろしい病気【知ってる?SAH】
脳動脈瘤

脳動脈瘤

心臓から全身に血液を送り込む動脈網は、その性質からか様々な疾患に襲われることが多いものです。血管が薄くなった部分に血液が流れ込むことで発生する動脈瘤は、時に命に関わる病気の原因となってしまいます。ここではくも膜下出血の原因となる脳動脈瘤について解説します。

くも膜下出血を引き起こす脳動脈瘤とは?

心臓と血管に起こる循環器系の病気は、どれも生命の危機をもたらすリスクが高いものといえます。

特に動脈が風船のように膨れてしまう動脈瘤は、様々な病気の引き金になります。くも膜下出血と深いかかわりを持つ脳動脈瘤はどのようなものなのでしょうか。

脳動脈瘤とは?

脳動脈瘤は血管に発生する疾患である動脈瘤が脳血管で発生したものです。動脈瘤は血管の一部が何らかの形で脆くなったり、柔らかくなったりしてしまうことによって血液の滞留を起こし風船のように膨らんでしまうことで起こります。

動脈瘤の原因となる血管の損傷は、動脈硬化などによって引き起こされると考えられています。脳動脈瘤が発生する箇所としては、大脳表層を大きく囲みながら分岐する「大脳動脈輪」が挙げられます。

脳動脈瘤発生の原因とは?

脳動脈瘤が発生する原因については、未だ解明されていないというのが現状です。発生のメカニズムは前述した通り「血管が損傷・柔らかくなった場所に血液が流れ込んで膨張する」というものですが、「なぜ血管の一部が柔らかくなるのか」が分かっていないのです。

そのため、動脈硬化などによる血管の損傷や遺伝によって発生するのではないかという見方が大勢を占めています。

男女差はあるのか?

性ホルモンの分泌量や身体の構造の違いによって、病気の発病率には男女差が発生します。これは脳動脈瘤にもいえることで、女性に圧倒的に多く見られます。

比率で言えば男性2:女性3となっており、更年期に入る40代後半以降から発症しやすくなる傾向にあります。男性の場合は60代から70代になると脳動脈瘤の新規形成が多く見られるようになります。

症状はどうなのか?

脳動脈瘤を含む動脈瘤は、基本的に無痛・無症状である場合がほとんどです。動脈瘤を圧迫するといくらか痛みを感じることはありますが、多くの場合無自覚のうちに進行するものと考えて良いでしょう。

破裂するとどうなるのか?

風船を膨らませすぎると破裂するように、動脈瘤も時間が経過すると破裂する危険性が高まっていきます。動脈瘤の破裂は手や足のケガと違って身体の内側で起こるので、止血する為には外科手術に踏み切らなければなりません。

そのため、心臓に繋がる大動脈で起こる大動脈瘤破裂や脳動脈瘤の破裂で起こるくも膜下出血は意識喪失と共に一刻を争うほどの重篤な病気になってしまうのです。

予防法はあるの? 治療法は?

脳動脈瘤を予防する為には、脳ドッグなどで定期的な脳血管検査を受ける必要があります。若い頃には異常はなくても加齢と共に発症リスクが高まっていく性質があるため、油断は出来ないのです。万が一、未破裂の脳動脈瘤が見つかった場合は、破裂しないように動脈瘤を固める治療法が適応されます。

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