
原因
全ての物事は原因と結果によって成り立っているといえます。それは病気にも通じることで、原因を知っておくことで最悪の結果を回避することも可能になるのです。では、くも膜下出血を発症させる原因とはどのような物なのでしょうか。くも膜下出血の原因について紹介します。
くも膜下出血が発病する原因について
日本三大疾病の一つに数えられるくも膜下出血ですが、全ての人がくも膜下出血を患うわけではありません。
どんな病気でも発病の原因を踏まえた上で発病するからです。
では、どのような原因によってくも膜下出血が引き起こされているのでしょうか?
遺伝で引き起こされる?
多くの病気の原因となるのが「遺伝」です。勘違いしないで欲しいのですが、「病気そのもの」が遺伝するのではなく「病気を引き起こすリスクを高める因子」が遺伝するのです。
もしも自分の親や祖父母などの近親者に特定の病気を患った人が多い場合、自分にもその病気の発病リスクを高める因子が遺伝していると考えられます。
くも膜下出血も、遺伝によって発病リスクが高まる性質があるといわれており、近親者に発症したことのある人が居た場合は予防を真剣に考えるべきといえます。
生活習慣で起こる?
「親から親戚に至るまで病気知らずで、自分自身も健康に確固たる自信がある」という人でも、健康を過信して不摂生な生活を続けていれば病気になってしまいます。
不摂生な生活習慣は心臓や血管など循環器系の病気の発病リスクを高める原因でもあり、くも膜下出血の発病にも影響を与えます。不摂生な生活から起こる高血圧や高血糖、高脂血症は動脈硬化を引き起こし脳血管障害に繋がるのです。
また、血行に影響するたばこやお酒などの習慣も度が過ぎればくも膜下出血だけでなく肺がんや肝臓ガンなどの原因にもなるので節度を持った生活を続けるようにすることが重要です。
頭を打つと起こる?
テレビドラマでは「相手を突き飛ばしたら頭の打ち所が悪くて…」という展開が良く目に付きます。実際頭を強く打つと内出血が起こり、硬膜下血種・硬膜外血腫や脳挫傷、くも膜下出血を引き起こしてしまうのです。
くも膜下出血の患部であるくも膜は本来外部からの衝撃から脳を守る為に存在していますが、皮肉なことに逆効果になる場合もあるのです。
雪で路面が凍結する冬場は転びやすくなり、外傷性のくも膜下出血を発症してしまう人が増える傾向にあるため、若い人も一層の注意が必要です。
ストレスで起こる?
仕事で上手くいかない時や周囲との軋轢に悩まされた時などに、人はストレスを感じるものです。ストレスを解消できないまま溜め込んでいると、身体の代謝機能を司る自律神経に影響を及ぼす自律神経失調症を発症してしまいます。
自律神経失調症は動脈硬化に繋がる高血圧などを引き起こします。また、女性がストレスを溜め込むとくも膜下出血の発病リスクが約3倍に跳ね上がるという研究結果もあり、健康どころか命を脅かしてしまう結果にも繋がってしまうのです。