くも膜下出血…命を脅かす恐ろしい病気【知ってる?SAH】
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どこで起こる

頭は、生命活動に関わる全てを司る脳を守る役目を持っています。そして、脳を守っている器官の一つであるくも膜の下でくも膜下出血は発生するのです。では、くも膜とはどこにあるのでしょうか?ここでは頭の構造や役目と共にくも膜について詳しく紹介していきます。

くも膜下出血の患部はどこなのか? 脳を守る仕組みとの関係

くも膜下出血などの脳血管障害の患部となる頭部は、脳や目・耳・鼻・口などの生きていく上で重要な役割を果たす機能を持った器官が集中した、生命活動の中枢です。

その分だけ、厳重に守らなければならない部位ともいえます。くも膜はどこにあって、どのような役目を果たしているのでしょうか?

くも膜の場所はどこ?

くも膜は、頭蓋骨と脳の間にある「髄膜」の一つです。髄膜は硬膜・くも膜・軟膜の三つから構成されており硬膜は頭蓋骨に、軟膜は脳に密接しています。

くも膜は硬膜と軟膜の間にあり、クモ膜と軟膜の間には「くも膜下腔」という空間が存在しています。髄膜は脳と脊髄を覆う形で存在していて、くも膜も脳クモ膜と脊髄クモ膜の二つが存在しています。

くも膜の役目とは?

くも膜などの髄膜は、脳を外部からの衝撃から保護することを第一の目的として存在しています。脳そのものは人体の中でも特に柔らかく、豆腐に喩えられるほど脆い器官です。

その脆弱さとは裏腹に、脳には代謝活動や思考などの生きる上で欠かすことの出来ない高度で複雑な機能が備わっています。そのため、骨の中でも最も硬い頭蓋骨や柔軟で丈夫な髪の毛などで複合的に脳を保護するようになっています。

つまり、髪の毛・頭皮・頭蓋骨・髄膜の4重構造で脳を包んでいるのです。

もう一つの役目は脳脊髄液の吸収

くも膜などの髄膜は薄い膜状の組織で、単体では衝撃吸収効果は薄いものといえます。そのため、硬膜の内部の間とクモ膜と軟膜の間には「脳脊髄液」または脳漿と言われる体液が充填されています。

脳脊髄液は頭蓋骨内の圧力を一定に保ち形状の維持をすると同時に、液体の持つ衝撃分散作用によって頭部への衝撃を緩和する役目があります。髄膜は、脳脊髄液を吸収・循環させる働きを持っており脳脊髄液の再生産を促します。

脳脊髄液は単体では何の効果も持たない体液ですが、髄膜と合わせることで緩衝材としての役目を果たすようになるのです。

くも膜下出血の中心

くも膜下出血の患部となるのが、クモ膜と軟膜の間にあるくも膜下腔です。クモ膜には脳細胞に血液を送り込むと同時に、脳脊髄液を分泌・吸収するための動脈・静脈が網の目のように張り巡らされています。

くも膜下の動脈が破れると流れ出た血液はくも膜下腔に流れ込みます。くも膜下腔は通常、一定量の脳脊髄液が貯留できるだけの大きさが保たれていますが血液が流れ込むとくも膜下腔が広がり軟膜を押し出す形になります。

このように脳に隣接する軟膜が押し出されることによって、脳組織が圧迫されくも膜下出血の症状を引き起こすのです。

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